ビットコインのハッシュレートと価格の関係。難易度調整はいつ起こる?

ビットコインのハッシュレートと価格の関係。難易度調整とは?

くりぷつです。

仮想通貨界隈にいると、ビットコインのハッシュレートが上がったとか下がったとか、だから価格に影響が~。難易度調整が入って~

とか言っている人いますね。

意味わからないですよね。

当初、私もよく分かってませんでした。

ハッシュレート(Hash Rate)というのは、ビットコインのマイニング速度を示した数値です。

一応、ビットコインのハッシュレートと価格には相関関係があるということはよく言われていて、ハッシュレートが上がるとビットコインの値段も上がる可能性が高い。と言われています。

まあ、分かってると思いますが、絶対上がるというわけではないです

絶対とかないですし、そもそも「上がるかも~」とか言ってるのも真に受けてはいけません。これは私が2年間仮想通貨に携わって得た教訓です。

ですが、ハッシュレートや、それに関連する難易度調整などは知っておいて損はない知識です。

この記事では、ビットコインのハッシュレートや難易度調整、価格との関係についてまとめていきます。

ビットコインのブロックは約10分で生成される

ビットコインのハッシュレートについて触れる前に、基本的なところから押さえておきたいと思います。

ビットコインのマイニングというのは、ビットコイン取引の承認作業を行って、新たなビットコインを発掘することです。

ビットコインのネットワークに参加して、マイニングをしている人たちをマイナーと呼びます

マイナーと言うと、必死にビットコインを探している人たち。という感じがしますが(まあ、実際そうなんですが)マイナーはビットコインのネットワークにおいて重要な役割を担っています。

それは、ビットコイン取引の承認作業です。

例えば、

AさんからBさんに1BTC送金した。

という取引は、マイナーによって承認されて初めてその事実が認められます

ビットコインの送金はビットコインネットワークを介して行われる
ビットコインの送金はビットコインネットワークを介して行われる

マイナーは、Aさんの取引だけを承認するわけではなく、一度の作業でいくつかの取引データを集めて(ブロックの中に入れて)、まとめて承認作業を行っています。

承認するマイナーは報酬としてビットコインがもらえるわけですから、みんな承認者になりたいのは当たり前です。ですが、そこには試練があるんですね

簡単には承認者にはなれません。

承認作業は、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)という仕組み(アルゴリズム)を使っています。

簡単にいうと「PoW」とは、ネットワークにおいて一番最初に計算問題(ハッシュ計算といいます)の答えを見つけた人が、ビットコインの取引を承認し、記録できる仕組みです。

ハッシュ計算とは
より詳しく知りたい方は、ハッシュ関数についてまとめた記事をご覧ください。 ハッシュ関数とは? ハッシュ関数とは?簡単に解説。ビットコインのブロックチェーンが改ざん不可能と言われるゆえん

一番最初に答えを見つけた人は、がんばった報酬としてビットコインがもらえます。

マイニングの勝者にはビットコインが与えらえる
マイニングの勝者にはビットコインが与えらえる

この一連の作業は、ビットコインを発掘しているように見えるので、マイニングと言われているんですね。

MEMO
PoWについて、仕組みを解説すると長くなるので詳しく知りたい方は以下記事をご覧ください。 PoWとは? PoWとは?ビットコインのマイニングの方法とは?

マイニングに参加するマイナーの数やコンピューターパワーは増えたり減ったりしますが、約10分で計算の答えが出るように調整されています

↑これ、重要です。

つまり、10分に1回、ビットコインのブロックが生成されるということです。

ハッシュレートとは?

ビットコインのハッシュレート(直近2年分)年々上がっているが・・(www.blockchain.comから引用)
ビットコインのハッシュレート(直近2年分)年々上がっているが・・(blockchain.comから引用

ハッシュレートというのは、1秒間に計算処理される回数を測る指標です。(最小単位は Hash/s)

例えば1Hash/sというのは、1秒間に1回ハッシュ計算ができる。ということです。

マイニングに参加するマイナーの数やコンピューターパワーは増減するという話をしました。

コンピューターパワーが増えれば、当然ながらハッシュ計算をする回数が増えることを意味しますので、ハッシュレートが上がります。

MEMO

2019年9月、ビットコインのハッシュレートが100EH/s(100エクサハッシュ)を突破し、少し話題になりました。大台突破というやつですね。
「E(エクサ)」は、M(メガ)、G(ギガ)、T(テラ)、P(ペタ)の上の単位です。
テラまではなじみがありますが・・・。想像がつきにくいですよね。1エクサは10の18乗です。
なお、100EHは1万京回の計算ということになります。言い換えれば、1垓回ですね。(もはや合ってるか自信なし・・。)

ビットコインの難易度調整とは?

ビットコインのブロックは約10分に1回程度生成されるように調整されています。

コンピューターパワーが増えると(ハッシュレートが上がると)計算処理が早くなりますので、簡単に答えが見つけられるようになってしまいますよね。

つまり、ブロック生成速度が10分より短くなってしまいます。

マイニングにはだれでも参加できるので、参加者が増え、ハッシュレートが上がり、ブロック生成速度が上がってしまうのはある意味では仕方がないことと言えます。

ただし、そのまま放置するとコンピューターパワーが増えた分だけブロック生成速度が速まってしまうので、2週間に1回、難易度調整が入ります

ハッシュ計算の難易度が上がるんですね。

逆に、ハッシュレートが下がってブロック生成速度が遅くなった場合は計算難易度が下がります。

MEMO

難易度調整が行われる理由の一つとして、ビットコインが新たに発行されるペースを安定化させる。という理由があります。
ビットコインの最大発行量は2,100万枚ですが、現時点で全てが発行されているわけではなく、毎年少しずつマイニングによって市場に供給されています。
マイニングペースが上がってしまうと、市場に供給されるビットコインが増えすぎてしまって需給のバランスが崩れかねません

ハッシュレートとビットコイン価格の関係

マイナーは、膨大なコンピューターを使ってマイニングを行っています。

処理速度の高いコンピューターを用意するだけで初期コストがかかりますし、稼働中も膨大な電気代が発生します

つまり、ビットコインのマイニング報酬の期待値が、発生するコストより大きければ頑張ってマイニングに参加するということです。

マイニング報酬は現在12.5BTCですが、1BTCあたりの価格が上がりそう。と思えばその分期待値が上がるので、マイニングに参加するマイナーが増えると言えます。

つまり、

ビットコイン価格の期待値が高い→マイニングに参加するマイナーが増える→ハッシュレートが上がる

ということになるため、ハッシュレートがあがっている時は、ビットコインの価格が上昇する可能性が高い。と言われています。

ま、価格に関しては正直、わかんないですけどね。何度も言っていますが。

ビットコインのハッシュレートを見れば価格が予想できる?

予想できると言われています。・・・が、分かりませんね。

どんな理由でマイナーがマイニングに参加してハッシュレートが上がるかなんて分からないですからね。

あくまでも、一つの指標として、頭の隅にとどめておくぐらいがいいかもしれません。

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